不倫の自白。ボイスレコーダーや書面は、裁判で使える証拠になる

妻・夫の不倫を確信しつつも、証拠がつかめない。

クレジットカードの明細やレシートをチェックしたり、スマートフォンのGPSで位置情報を把握してみたり。でも、領収書や位置情報だけでは、裁判で争うことになった際は証拠不十分となってしまいます。

そんなとき、裁判でも使える証拠を取る方法が、主にふたつあります。

今回は、1の「自白」について、僕自身の経験を踏まえてお伝えします。

不倫相手と面会し、ボイスレコーダーで会話を録音

かつて、僕の妻が不倫を始めたばかりの頃、その事実を知らなかった僕はとても苦しみました。

なぜ妻は無気力なのか？　なぜ妻が突然離婚したいと言い出すのか？　その理由がまるでわからなかったからです。

でも、様々な状況が積み重なり、僕は「妻は不倫をしている」と確信しました。さらに不倫相手も突き止めました。

不倫相手は、妻が勤める会社の上司です。
僕も面識がある男でした。

大変間抜けな話なのですが、その男はわが家に年賀状を送ってきていました。ですので僕は、その男の自宅住所がわかったのです。

僕は、その住所に出向き、玄関のチャイムを鳴らしました。玄関に現れたのは、奥さんでも、子どもでもなく、まさにその不倫相手でした。

「話し合いに来た」

僕はそう告げて、近所のファミレスに移動。そのテーブルの席で、僕は密かにボイスレコーダーをテーブルに置き、会話を録音したのです。

僕は、そんなことを不倫相手の男へ伝えました。

男は観念したのか、僕に謝罪をし、不倫をやめることを約束してくれました。

不倫相手の夫である僕が突然自宅に押しかけ、全てを知っている口ぶりで話し始めたので、すぐに観念したようです。

夫婦の会話を録音し、自白・念書を得る

妻には、不倫相手を会ったことを伏せていましたが、その事実はすぐに妻に知れました。男が妻に、メールで伝えたからです。

そこで僕は、改めて夫婦で話し合いをしました。

キッチンに密かにボイスレコーダーを仕掛けて。

僕は妻にそう告げました。

妻は号泣。

これまでの隠し続けてきた緊張の糸が切れたことで感情が溢れたのか、不倫相手と別れないといけないのが辛いのかは、わかりません。とにかく号泣し、別れることを約束してくれました。

僕はその上で、さらに一筆求めたのです。

これを自筆で書かせて、日付とサインも書き添えさせました。

自白の音声と書面は、確実な証拠。裁判でも使える

もし、録音や書面がなかったら、どうなるか。

その時は、不倫を認めて謝罪されたとしても、いざ、調停や裁判で争う際になったら、「やっていません」と否認する可能性があります。

裁判所としても、言った・言わないに関しては、証拠不十分と判断するのが通例です。

しかし、自白を録音した音声データや、書面があれば、確実な証拠として認められるのです。

今回は、自白による証拠を得る方法をお伝えしました。パートナーの不倫に悩む方の助けやヒントになれば幸いです。

自白の強制には要注意！

会話を録音する際、できるだけ穏やかに、冷静に話すよう心がけてください。

もし、「お前は不倫をしているんだろ！　知っているんだぞ！！」と声を荒げていたら、裁判で「怖くてそう言うしかなかったのです」と言い逃れされてしまいます。

怒りに打ち震えるタイミングかと思いますは、どうぞご注意ください。ヤバイと思ったら、深呼吸で気持ちを落ち着けて。

バレないボイスレコーダー

ボイスレコーダーは、スマートフォンに内蔵されています。先に録音をオンにしておき、録音状態で裏返して置いておけば相手にバレづらいでしょう。

でも、録音できるチャンスは一度きりです。
絶対に失敗することはできません。

そのため、やはり別にボイスレコーダーを用意しておく方が良いです。おすすめをいくつかご紹介しておきます。

今流行りのApple Watchなので、身につけていても自然です。「Aurora Recorder」「Just Press Record」などのアプリをインストールすれば、ボイスレコーダーとして音声が録音できます。

スティックタイプのICレコーダー。バッグの隙間から覗かせておいたり、胸ポケットなどに入れておくことができます。定評あるパナソニック製ですので、レコーダーとしての性能は優秀です。

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