妻の不倫を確信しながらも、僕は夫婦の再構築を心の中で望んでいる。
再構築の手順は以下のとおり。
- 不倫の証拠をつかむ
- 不倫を認めさせる
- 不倫相手を排除する(別れさせる)
- 元どおりの夫婦関係を目指すのではなく、新たに夫婦関係を築く再構築に取り組む
不倫の証拠を手に入れたい
妻が不倫をしているかもしれない。
でも、その確証・証拠はどうやって得るか?
そして僕は。妻との関係修復を望んでいる。そのため、強引な事はできないし、しない。
……となれば、バレないように証拠をつかむしか無い。
選択肢は以下の2つ。
- プロの探偵に調査を依頼する
- 自力で不倫の証拠を手に入れる
残念ながら、僕には豊富な資金がない。
というか、むしろ金がない。
夫婦共働きで、僕が家賃、車のローンと維持費、光熱費を担当していて、妻が食費や交遊費などを担当している。僕の給料は維持費に費やし、食事と余暇の部分を妻の給料で……という家計分担スタイルだ。こんな状況で、妻が僕たち夫婦のためにお金を提供してくれる見込みは無い。
ということで、選択肢は2の「自分でなんとかする」の一択となる。
話は前後するが、この家計分担スタイルは完全に失敗だ。これは夫婦仲が良いというのが前提なので、不仲になると急に家庭内でのお金の流れが悪くなる。
携帯電話のメールにパスワードロック
さて、妻が不倫をしている確証をつかむ為に、もっとも手近で重要なモノは携帯電話だ。
その携帯電話に触れるタイミングは、妻が「風呂に入っているとき」「寝ているとき」が主な機会となる。
寝ているときは、運が良ければたっぷりと時間が得られる可能性があるが、突然目覚めてバレることも考えられる。リスクを避けるためには、風呂に入っているときがベストといえる。
妻は幸いにも、風呂の脱衣場まで携帯を持って行っていない。安心しきっているのか、用心がないのか、そもそも不倫はなかったりするのか。とにかく、入浴中の妻の湯の音を頼りに、その間に確認する事ができた。
妻の携帯を開いてみると、ロックは掛かっていない。しかし、メッセージのやりとりには暗証番号のロックが掛けられている。
怪しい……。
どうせ見られないと思い、安心しているのかもしれない。
(次回へ続く)→ 妻から結婚式二次会のBGM選曲の依頼、そしてiMacをプレゼント
第2章・妻は不倫をしているのか?(6)
2004年9月