不倫問題の決着。再構築への望みは絶たれたが、そのまま泣き寝入りはできない。僕は不倫の末、もしも離婚することのなるのなら、妻の不倫相手へ慰謝料請求すると決めていたからだ。
行政書士の先生へ、慰謝料請求の準備を依頼
別居後、はじめて妻と連絡をとった。
電話でだが、今後の事について話をする為だ。
伝えたいことは「佐伯に慰謝料請求を行う」と言うこと。桜子は怒ったが、それは自分が蒔いた種。もう決めた事だ、と妻へ伝えた。
電話越しに「はぁ……」というため息が伝わって来る。
もう、どうしようも無いといった空気感。
その夜、早速山城先生に以下のメールを送った。
山城 先生
こんにちは。
先日、妻の不倫相手への慰謝料請求について相談させて頂きました佐伯です。親身にお話聞いて頂いてありがとうございました。
早速ですが、週末に別居中の妻と話をしました。
電話にて「離婚の前に不倫相手の男に慰謝料を請求する」旨を伝えました。
最初妻は「法律の専門家に話をするなんて!」と怒っていましたが、このまま素直に妻の要求通り離婚を受けるのは私の気が済まない事を説明。結果「もう任せるしかない」と言う事になりました。
先日お話させて頂きました通り、私自身夫婦修復の為、あえて相手の男に対しては1年半前の2度の話し合い以降接触を持ちませんでした。
ですが、結果むなしく今は離婚直前です。
前回お話させて頂いた通り、妻に不貞行為を働き、執拗に離婚を勧めていた相手の男に対し「慰謝料」と言う形で責任を取らせたいと思います。
相手の男の奥さんから妻への慰謝料請求の可能性もあると思いますが、そうなった場合、妻に対してはそれは甘んじて受けて欲しいと考えています。
以上の決心を踏まえ、いよいよ相手の男に対し慰謝料請求を行いたいと思います。裁判も辞さない覚悟ではありますが、出来るだけ素早く示談で終わらせたいと願っています。
何卒どうぞよろしくお願いします。
(次回へ続く)→ 行政書士、妻の不倫相手に内容証明を送り反応を確認
第6章・新たな人生へ向けて(36)
2006年7月