不倫の慰謝料。損害賠償請求や法律が絡んでくることに関しては、やっぱり専門家に相談すると心強いし、とてもスムーズだ。
妻の不倫相手へ、まずは内容証明で反応を確認する
メールを送信した翌日、行政書士の山城先生と再び会うことになった。
また自宅に来て頂くのも申し訳ないので、先生の都合のよい時間と場所を聞き、今度はその付近で食事をしようと誘った。
お互い車での移動だったので、駐車場のある大きめの和食店で待ち合わせ。
和定食を注文しつつ、今後の作戦会議だ。
「遂にいよいよ!」といった心持ちの僕にとって、真剣な顔つきで考えてくれる先生には心強さを感じる。
とはいえ、先生にしてみれば日常の一案件。大変親身ではあるが、やっぱり手慣れた感。そりゃそうだよな。案件の中でもごくシンプルで、遂行しやすい依頼なのかもしれない。その余裕感に若干面食らいつつも、「そうか、僕も落ち着かないと」と、ゆったりと構える事ができた。
まず、作戦としては前半戦と後半戦に分ける事となった。ザッとこんな算段だ。
前半戦は、相手への慰謝料請求。内容証明を送り、佐伯の反応を確認する。
後半戦は、それが遂行できるように調整を行う。
その夜、これまでの経緯と証拠写真などをまとめて、山城先生へメールで送信した。
翌朝、山城先生から早々に、手順や見積りなどをまとめた作戦遂行メールが届いた。親切な上に、仕事も早い。
慰謝料請求のサポートにかかる費用の見積書
おはようございます。行政書士の山城です。
昨夜は、御馳走までして頂いてありがとうございました(次回は、私の方からぜひ御馳走させてくださいね)。
さて、ご依頼いただいた仕事の件です。メールありがとうございました。画像まで添付いただいて恐縮の限りです。
すべてを盛り込むわけではありませんが、これほどまでのやりとりをわたしのほうでも把握させていただきますと、それが文書に反映されるというものです。鋭意、今週中に作成しますので、いましばらくお待ち下さいませ。
さて、報酬面のお話です。今回の報酬は、余程のことがないかぎり、【最大限20万円】の仕事とさせていただきます。弁護士、司法書士の紹介といった行政書士のわたしの域を超えてくる件については、お話しさせていただいたとおり枠外とさせていただきます。
その概要については
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前半
内容証明作成 及び 継続的相談業務 10万円
その後予想される後半
交渉同席 5万円
和解契約書作成 5万円
(公正証書化)
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といった具合です。
内容証明の郵送料(枚数を考えても2000円までとなる予定です)と、公正証書の作成の場合、公証人手数料は別料金とさせていただきます。業務の途中、内容証明追加作成の必要が出てくる場合などには、わたしの判断で書かせていただくこともある話で、その場合には、20万円枠でお力添えさせていただく所存です。
きめの細かい相談には、いつ何時でも応じさせていただきますので、メール、携帯ともご連絡下さい。問題解決まで出来る限りお世話させていただきます。
(中略)
それでは、少しの間ですが本件につきお付き合い下さい。ご期待に添えますよう、頑張らせていただきます。
裁判沙汰など、行政書士の枠を超えない限りは20万円で対応頂ける事になった。
今の僕の懐具合からすれば、実のところ結構厳しいのだが、これだけやってもらえて、この価格は安いのだと思う。
しかも、佐伯との直接交渉も含まれている。
なるほど。やはり専門家にお任せした方が、かなりスムーズに進みそうだ。
(次回へ続く)→ 新しい風を吹き込ませるため、10年勤めた会社を退職
第6章・新たな人生へ向けて(37)
2006年7月