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不倫専用SNS「アシュレイ・マディソン」とは? 創業から会員情報漏洩事件まで歴史を解説

世界中で会員数およそ3,900万人。2013年6月に日本上陸した世界最大の不倫用SNS「アシュレイ・マディソン(Ashley Madison)」ですが、会員数人が自殺、CEOが退任というとんでもない事態に陥っています。

事の発端から、会員の絶叫・自殺、そしてCEO退任までの経緯をまとめした。以下をご覧ください。

2001年、ノエル・ビーダーマンによりAshley Madison開設

アシュレイ・マディソン(Ashley Madison)の創業者は、カナダの弁護士ノエル・ビーダーマン氏。顧客であるプロスポーツ選手の不倫の後始末などを行っていました。そんな折、既婚者向けの出会い系サイト(マッチングサイト)を思いつき、サービス立ち上げに至ったと言われています。

詳しくは、Forbes JAPANにノエル・ビーダーマンのインタビュー記事があるので、ご覧ください。

――アシュレイ・マディソンが生まれた経緯について教えてください。

ノエル・ビーダーマン(以下、ビーダーマン):2001 年に飛行機に乗っているときに読んだある記事がきっかけでした。「独身者向け出会い系サイトの利用者の30%以上が、"独身"ではないのでは?」という内容でした。既婚者が、独身のフリをして秘密の出会いを求めていたのです。
当時、私はスポーツ選手の代理人をしていて、顧客のプロバスケットボール選手たちがした不倫の後始末をやらされたりしていました。そこで、「既婚者向けのソーシャル・ネットワークがあれば、使いたい人もいるのでは?」と考えたのです。それが、アシュレイ・マディソンの始まりでした。
私は弁護士だったので、技術者を雇う必要があり、開設までに11カ月くらいかかりました。

Forbes JAPANより一部引用

ちなみにサービス名は、北米で多く使われている女性名「アシュリー」と「マディソン」から名づけられたそうです。

2013年6月24日、アシュレイ・マディソン日本語版サービス開始

アシュレイ・マディソン 〜人生は一度。不倫をしましょう®〜

2013年6月24日、世界最大の不倫用SNS「アシュレイ・マディソン」が日本語版を公開しました。本サイトのトップページには、以下のように書かれていました。

人生は一度。不倫をしましょう®
既婚者のための真面目な出会いサイト
アシュレイ・マディソンは、 世界でもっとも有名な、秘密の恋人探しサイトです。

キャッチコピーには商標登録(まるR)も取得済みという気合いの入れよう。堂々と不倫パートナーのマッチングサイトを運営するとは、不貞行為の犯罪幇助罪にならないのでしょうか。日本では、Google Adwords(Google広告)などの広告展開も行い会員獲得に向けて動き出しました。

世界の会員数は1,900万人以上

結婚観や貞操観念といったもので誰しもが“理性の檻”に閉じ込めきた、既婚者たちの欲望の鍵を開けてしまったこの新SNSサービス。
現在27か国で展開しており、全世界では現在1,900万人以上が登録しており、2012年度の収益は9,000万ドル(約90億円)、2013年は1億ドル(約100億円)に達する見込みだという。
“自由恋愛の黒船”が襲来! 不倫は結婚を救う?「不倫推奨」SNSが日本上陸:Cinema Cafe

アシュレイ・マディソンの会員は、97%が既婚者だと言われています。

事故のような不倫ではなく「不倫をしてみたい」という欲望の扉を開かせるのがアシュレイ・マディソンの狙い。登録をして妄想だけ(バーチャル)で終わるのであれば、ガス抜きにもなるのかも知れませんが、人間の性欲への意思は、そこまで固くないでしょう。ライト感覚な不倫が増えて来ているのかも知れませんね。

2013年11月20日、日本人会員が世界最速で増加

日本に「アシュレイ・マディソン」上陸してから、およそ5ヶ月。世界最速のペースで会員が増えているそうです。

日本では今年6月下旬にサービスを開始したばかりだが、テレビ番組にも取り上げられ、検索などでたどりつく人も多いようだ。11月20日時点の会員数は63万6624人に上り、同社によると63万人に到達したペースは世界最速。女性比率は4割で、海外の3割に比べて高め。都道府県別では東京都が約16万人で最も多い。
“不倫SNS”「アシュレイ・マディソン」国内会員が世界最速ペースで拡大中:ITmediaニュース

ノエル・バイダーマンCEOは愛妻家、不倫をしたことがない

同時期、偶然にも「アシュレイ・マディソン」が取り上げられていたテレビ番組を見ました。CEOのノエル・バイダーマン氏は「自分は愛妻家。不倫は一度もした事がない。ビジネスのためさ」と話していたのです。

ビジネスとしては、成功したのかもしれませんが、人道的にはどうなのでしょうか。「人生一度。不倫をしましょう」と甘美なキャッチフレーズで人の欲望を喚起し、それをビジネスのネタとしてれを金儲けをする。アメリカではじまったこのサービスは、現在30ヶ国で展開。日本はアメリカに次ぐマーケットになると注目しているようです。

ITmediaニュースのサイトでは、バイダーマンCEOのこんなコメントが書かれています。

「不倫を求める多くの人は離婚したいわけではなく、家では得られない親密さや性的欲求を満たしたいだけ」。「アシュレイ・マディソンは、結婚を破壊することなくむしろ救うサービス」。

これはひどい……。なにが「むしろ救うサービス」だ! 家では得られない親密さや性的欲求を満たすための不倫は、離婚事由になるし、慰謝料の対象にもなります。トンデモナイものが日本人を蝕んでいるんだなぁと思います。

ご家庭で、奥さんや旦那さんに「ねぇ、アシュレイ・マディソンって知ってる?」と、ドキッと先に釘を刺しておくのも良いかもしれませんね。

2015年7月20日 会員情報がハッキングされる

アシュレイ・マディソンを運営するカナダのアビッドライフメディア社が、「会員情報を流出させた」こと、「ハッキング集団に脅迫されている」ことを明らかにしました。ハッキング集団は、自分たちのことをインパクト・チーム(Impact Team)と名乗っています。

<流出した個人情報>
・会員の実名
・住所、電話番号、メールアドレス
・プロフィール
・会話内容
・送った写真
・性的嗜好
・クレジットカード利用履歴、など。
<ハッカー集団の要求>
「アシュレイ・マディソン」と、その関連サイト「エスタブリッシュト・メン」の閉鎖。

参考記事
不倫サイトがハッキング被害、利用者の個人情報流出の恐れ:AFP BB

アシュレイ・マディソン側は、会員に向け19ドルの情報削除を無料化

アシュレイ・マディソンの会員は、「私が不倫をしたいと画策していたトンデモナイ個人情報が漏れるのではないか」と、戦々恐々の毎日を送っていたでしょう。

しかし、アシュレイ・マディソンはハッカー集団の要求を受けれず、会員に対して「これまで19ドル(約2,300円)だった会員登録情報の抹消を無料化する」と発表。

すでに漏えいしている可能性がある会員情報を今さら消すことに意味があるのかわかりませんが、アシュレイ・マディソンはなんとも中途半端な対応をおこないました。

ちなみに、ハッカー集団によると、「この19ドルの会員情報抹消費だけで、アシュレイ・マディソンは170万ドル(約2億円)の利益を得たが、実は会員情報はサーバーに残されたままだ」という。表向きは削除されていますが、実は会員データベースには残したまま、という。ハッキングしてわかった事実!?

参考記事
世界最大の不倫サイト「Ashley Madison」から情報流出 ハッカーの「暴露」に怯える利用者たち:サイバーインシデント・リポート(【追記】記事公開が終了しました)

2015年8月18日 ハッカー集団が会員情報の一部を暴露

情報漏えいから1ヶ月、ハッカー集団の要望を受けれなかったアシュレイ・マディソン。ついに、実行犯インパクトチームは、盗み出したデータから約9.7GB分のデータを、ウェブサイトへの一般公開に踏み切りました。

<暴露された会員情報>
・約1万5,000人分の会員情報を公開。
・メールアドレス
・電話番号
・支払い情報
*政府や軍のドメイン(メールアドレス)も含まれてた。

参考記事
不倫サイトの利用者情報、ネットに暴露 政府や軍のアドレスも:APF BB

情報漏洩を苦に、アシュレイ・マディソンの会員が自殺

カナダの警察当局は24日、不倫相手探しサイト「アシュレイ・マディソン」がハッカーの攻撃を受けたことで、少なくとも2人が自殺した可能性があると発表した。

不倫サイト攻撃原因で2人自殺か、加当局が憎悪犯罪に警告 ロイターより一部引用(【追記】記事公開終了しました)

自殺に至らずとも、夫がアシュレイ・マディソンに会員登録していることがわかり、妻激怒。離婚など、家庭崩壊している会員もたくさんいるのではないでしょうか。

犯人に関する情報提供者に報奨金

ここまで来ても、いまだアシュレイ・マディソンはサイトの運営を続けています。とにかく会員を守るためにすぐ閉鎖すべきではないか、と思うのですが、そうはしないようです。

ハッカー集団、逮捕につながる情報提供者に、50万ドル(約6,000万円)の報奨金を提示。

参考記事
不倫サイト犯、6000万円以上のの賞金首に

会員のほとんどが男性、女性も実は偽物だった!

アシュレイ・マディソンの会員数は「3,900万人」と同サイトでは公言しています。

ハッキング集団が、会員の内訳を暴露!
・女性会員は全体の約15%
・実際使っていたのは1%以下
・女性ほとんどがサクラ(BOT / 偽物)

なんと、アシュレイ・マディソンは男性だらけだったのです! 女性はほぼ皆無。しかも偽物。男性会員は、幻想の女性に浮気心を募らせ、お金を払っていたことがわかったのです。

2015年8月28日 不倫王と呼ばれる創業者、CEOのノエル・ビダーマンが辞任

不倫専用出会い系サイト「アシュレイ・マディソン(Ashley Madison)」の個人情報がハッキングにより流出した事件で、同サイトのノエル・ビダーマン(Noel Biderman)最高経営責任者(CEO)が28日、辞任した。

不倫サイト情報流出、運営会社CEOが辞任:AFP BBより一部引用

さらに、CEOノエル・ビダーマンは、競合他社の出会い系サイト「Nerve」の会員情報をハッキングしていたことが判明。今回の事件は、まさかのブーメランでもあったのです。

今度はCEOであるNoel Bidermanのメール情報もハッキングされてしまいました。しかもその流出した情報から、なんと過去にNoel自身が仲間たちと他社サイトをハッキングしていたことが判明したのです。

今回のメール流出もハッカー集団Impact Teamによるもの。流出した膨大なメールを注意深く見ていくと、Noelの指示でCTOであるRaja Bhatiaが競合他社Nerveの出会い系サイトをハッキングしたことが見えてきます。

アシュレイ・マディソン、競合他社をハッキングしていたことが判明:GIZMODEより一部引用

ハッキングされた会員情報は、永遠に戻ってこない

アシュレイ・マディソンに関してのニュースは、日々報じられています。CEOが辞任したからといって、ハッキングされた会員情報は戻ってきません。アシュレイ・マディソンを利用していた会員が、まくらを高くして寝れる日はまだまだ遠そうです。

ちなみに、今回の情報漏えいに絡んで、詐欺を働く奴らも登場しているようです。「ここにメールアドレスを入力してくれたら、会員だったかを検索します」といったサービスで、実は詐欺サイト。不正にアドレスを収集したり、情報を消すには◯◯万円支払え、など、陥れるためです。

政府関係者、軍関係者、大企業など、社会的立場が高い会員も多いようで、今回のことで「家族」「社会的地位」を失ってしまう方もたくさんいるのではないでしょうか。

ハッキングは犯罪行為ですが、不倫を推奨するアシュレイ・マディソンを窮地に追いやったというのは、個人的には「よくやった」と思ってしまいます。

アシュレイ・マディソンのキャッチコピーは「人生一度。不倫をしましょう」。しかし実態は、男やBOTばかりで、不倫はできず、単に散々な目に遭ったというだけ。

「人生一度。不倫はやめておきましょう」

不倫・不貞の証拠を手に入れて、苦しみから前進したいあなたへ 不倫・不貞の証拠を手に入れて、苦しみから前進したいあなたへ

筆者: マコト(篠原誠)

篠原 誠(しのはら まこと)
パートナーの不倫に苦しんでいる方のためサイトです。僕はかつて妻の不倫問題と戦い苦しい経験をしました。相手は職場の上司でW不倫。辛かったあの日々を振り返り、自分と同じように現在苦しんでいる方への参考になればと願い、本サイトを立ち上げました。    ▶︎ 運営者プロフィール
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