不倫(不貞行為)の証拠を自力で取る際、大きな落とし穴ががあります。それは「怒りで自分が抑えられなくなる」ということです。
今回は、張り込み・尾行のリスクについてお伝えします。
ラブホテルの駐車場で張り込み、怒りが抑えられず不倫相手に暴行
本来被害者であるはずの夫が、妻の不倫相手に重症を負わせてしまった。そんな不倫に絡む、殺人未遂事件がおきました。
豊中南署によると、M容疑者は25日午前10時15分ごろ、豊中市名神口3丁目のホテル駐車場で、中から出てきた妻(44)と建設業の男性(44)を包丁で切り付けた疑いがある。男性は背中などを刺され重傷。妻は手に軽傷。約15分後、約400メートル離れた路上で署員がM容疑者を発見した。
M容疑者は、「2人が不倫していてホテルにいる」と教えてくれた男性の妻と駐車場で待機。出てきた2人と口論になった。妻同士が知り合いという。
「不倫頭にきた」ラブホテル駐車場で妻ら切り付け容疑
毎日新聞(2013年10月)
ニュース記事を元に時系列にまとめると、以下のとおりになります。
妻(44歳)
妻の不倫相手(44歳)
- 妻が不倫中との連絡を受け、ラブホテルの駐車場で待機
- 午前10時15分頃、妻と不倫相手の男がラブホテルから出て来た!
- 口論
- 夫は、妻の不倫相手を切り付け重傷。妻は軽傷
- 15分後、逮捕
夫は自制できず、行き過ぎてしまいました。
本来被害者であるはずの夫が、怒りに身を任せてしまったが為に加害者になってしまったのです。
不倫された者同士、サレ夫・サレ妻が協力しあっていた
同じ事件を報道する別の記事によると、不倫された者同士が協力し合っていたことがわかりました。つまり、サレ夫・サレ妻同士が連絡を取り合い、情報交換していたのです。
これが、不幸を招いていしまいました。
「不倫」に激高、待ち伏せ 妻切りつけ容疑の夫逮捕
スポニチ
《刺された男性の妻》ということは、不倫サレ側同士は面識があり、お互い協力しあっていたということです。先の記事には《妻同士が知り合い》とあるので、家族ぐるみで付き合いがあったのかも知れませんね。
不倫相手が知り合いだったからこそ、許せない気持ちがより高まったのではないでしょうか。
悲惨な結果となってしまいました。
自力で尾行・張り込みのリスク、決して他人事ではない
この事件を見て、「こんなこと、自分はするはずないよ」と思っている方、本当にそう言えるでしょうか。
妻・夫に不倫疑惑がある場合、まずは自分で色々調べると思います。
スマートフォンを見たり、
財布やバッグの中身を見たり、
普段との違いを勘ぐったり。
そして、不倫がほぼ確実だとわかったとき、「不貞行為の証拠」が必要だと気づきます。
不倫をする者は必ず嘘をつくので、正面切って「浮気してるだろ!」と追及しても、証拠がなければ否定されます。いつまで経ってものらりくらりと言い逃れされるのです。
そこで現状打破のために、不貞行為の証拠を得ようとします。
不貞行為とは、つまり性交渉のこと。ラブホテルに出入りしていたり、カーセックスをしているところを写真・動画で抑えるのです。
これ、冷静にできますか?
これまでの怒りが積もり積もっている状態で、妻・夫の不倫現場を直視するというのは、まともな神経ではできないでしょう。
不貞行為の証拠だけは、探偵に調査を依頼すべき
今回のこの事件、もし駆けつけたのが夫ではなく、探偵だったらどうなっていたと思いますか?
きっと、ラブホテルに出入りしている二人の姿を、写真やビデオで抑えてくれていたでしょう。その結果、不倫された夫は、それを元に不倫を解消させ、不倫相手には慰謝料請求することができたのでは無いでしょうか。
不倫の証拠は、ある程度は自力で集めるのは構いません。むしろ、不倫問題を解決するのは必要な行為とも言えます。
しかし、この「不貞行為の証拠」を抑えるための尾行・張り込みに関しては、できる限りプロの探偵に依頼するのが正解だと思います。
今は、無料で相談できる「街角相談所 -探偵- (machikado-tantei.com)」のようなWebサービスがあります。しっかりと相談に乗ってくれた上で、必要であれば、自分の状況に合った優秀な探偵社を選んでくれます。
不倫をサレて被害者であるはずのあなたが、加害者にならないよう、くれぐれもご注意ください。