2年間付き合った彼氏が、
私のことを察してくれないから、別れた。
そんな記事が話題になっていたので、僕自身、思うところがあるので少し書きます。
女性「言わなくてもわかるはず。どうして察してくれないの!?」男性「……?」
まずは、彼女が別れを選んだ経緯について。ブログには、このように書かれています。
どうしてなぐさめてくれないのとか
どうしてがんばってねって言ってくれないのとか
どうして一緒に行こうって言ってくれないのとか
どうして洗い物手伝ってくれないのとか
どうして
どうして
普通はさ……
こうするのが当たり前でしょ……
言わなくてもさ……
彼女が2年間付き合った彼氏と別れたのは “察してくれない”からだった:人生かっぽ — 佐藤大地のブログ
女性は、それとなくイライラした姿を見せたり、「言わなくても察して」という態度を取ったりする方は、結構いるのではないでしょうか。
この態度、女性同士だとうまく行くのに、男女になると途端にうまく噛み合なくなる場合があります。
なぜなら、男性の多くは察するのが苦手だからです。
具体的に何をして欲しいのか?
なぜそれが必要なのか?
具体的な説明が必要なのです。女性からすれば「そういうのは感覚でわかって!」と思うかもしれませんが、男性は、女性に比べると機微に欠けると言わざるを得ません。
男女関係は「ギブ&テイク」より「ギブ&ギブ」
ビジネスの場では「ギブ&テイク」が基本です。見返り(報酬)を求めて行動する。
生活する為のお金、会社を維持成長するための資金、そのお金を稼ぐ為のビジネスなのだから当然の事でしょう。
しかし、これを恋愛に当てはめると途端にうまく行かなくなります。恋のはじまりにおいては、「好きなあの人に尽くしたい!」と思う方も多いでしょう。それによって、相手から好意を持ってもらえる、一緒に会話ができる、一緒に食事ができる、ふたりっきりのデートが出来る、恋人同士になれる、結婚して夫婦になれる……。
恋愛の初期段階は、ギフに対してのテイクが沢山あります。
しかし夫婦関係や恋人関係の期間が長くなると、その関係が当たり前になりテイクできる事が減ってきます。いや、良い関係が維持出来ているのなら、それだけでテイクにはなっているのですが、恋愛初期段階の燃えるような急上昇と比べると、あまりにも安定的なので、今、テイクしている事に気がつかないのです。
そこで思い出して欲しいのは、無償の愛です。
「無償の愛」とは、あなたを育ててくれた両親や、育ての親から、多くの方が受け取っているでしょう。動物であれば、生後数時間で歩ける(動ける、泳げる)ように場合もありますが、人間は歩けるまで2年ほど、一人でお出かけ出来るようになるまで4,5年、義務教育がはじまるまで6年、そして卒業するまで12年。とにかく、子育てには長い年月が掛かるのです。
この間、あなたを育ててくれた親などは、幼い子どもや赤ちゃんであるあなたに対してテイク(見返り)を求めるでしょうか。一方的にギブ(与える)するばかりではないでしょうか。
このように、恋人関係、夫婦関係であっても、「無償の愛」を取り入れるのが大切です。
無償の愛は、与えるのみなので、尽きることが無い
さて、この無償の愛には素晴らしいメリットがあります。
それは、与えるのみなので、尽きる事が無いのです。
もし仮に見返りを求めた愛であれば、テイクできない場面が徐々に増えてきて、イライラが募り、「察してよ!」と、いつかは破綻してしまいます。
愛は無償だからこそ、愛なのです。もし見返りを求める愛であれば、それはいかにもビジネス的だと言えるでしょう。
恋愛初期の燃え盛るような愛ではなくても、暖炉のようにポカポカと暖かい火をいつまでも灯すような愛を意識してみてはいかがでしょうか。
古い本ですが、この本いいですよ。