本題から少し脱線。
この不倫克服記は、当時のメモや証拠品、そして自分の記憶をたどって書いています。離婚調停に関しての細かな部分については少し定かではありません。離婚調停そのものについて詳しく知りたい方は、この日記は参考程度にお読みいただき、さらに専門書でも学んでもらえると幸いです。
離婚調停で話を聞いてもらえて、心が穏やかに
さて、本題に戻ります。
家庭裁判所では、僕と桜子は顔を会わせない。まず、桜子の申し立てを調停員が聞いて、その後、僕が呼ばれる。「奥様は離婚を申し立てしています。いかがですか?」と言った具合に。
調停が行われる部屋は、和やかな雰囲気だ。僕の話に対して真剣に耳を傾けてくれるのは嬉しい。
妻が不倫をした事、双方に別れるよう伝えた事を伝えた。そして、今夫婦やり直せるようにしたい、と僕の願いを伝えた。
調停員さんは「不倫をした側からの離婚の申し出は珍しいですね」と。一般的には、不倫された側が「あなたとは離婚よ! 慰謝料は○○万円もらうからね。あと親権は私よ!」。そんな話を調整する場所だ。なので、妻の家庭裁判所の活用の仕方は、そもそも間違っている。
僕の話を聞いた上で、再度申立人である妻と話をするようだ。
結果は、当日下される訳ではなく、後日妻の方に言い渡された。
調停の結果
調停の結果は、不調。
「申し立ては不成立。離婚は出来ない」という結論だった。
ところで、桜子は現在、新しい職場で楽しくやっているようだ。
元々陽気な性格なので、人と仲良くするのはうまい。時折、職場での楽しい出来事を話してくれる事もある。
不倫から目覚めるには、ゆっくりと時間を掛けなくてはいけないだろう。もしかしたら、僕と桜子は離婚になるかも知れないが、その話はもっと冷静になってから行いたい。
ここまで来て、僕のことを「意気地なし」と思われる方がいると思うが、はやり桜子とはやり直したいのだ。
暑い夏の毎日が続いた。
(次回へ続く)→ 負の連鎖から抜け出せない!家庭不和から、仕事が手につかなくなり、そして左遷。
第5章・やる直せるか?それとも離婚か?(28)
2005年7月