僕は、妻の不倫問題で精神的に行き詰まったことがあります。
「不倫の証拠は？」
「不倫相手の男を許せない！」
「夫婦関係を修復したい」
妻の様子がおかしくなり、不倫をしていることに気づき、不貞行為の証拠を求め続け、間男との対決をし、夫婦の話し合いを重ね……。そんな日々を送っていると気持ちが焦り、仕事が手につかなくなり左遷されたり、友人らとの交流も上手くできなくなってしまいました。
そんな中、「1日24時間のうちのたった5%でいいから、その時間だけは自分のためだけに使おう！」と決意。そこからがむしゃらに行動を繰り返すことで、希望の光が差し込んできたのです。
今回は妻・夫の不倫問題に苦しむ方に向けて、閉塞感を打破する方法をお伝えします。
自分のための時間は、自分でコントロールできる
不倫をする側（シタ）は身勝手にコソコソと行動するだけですが、不倫をされた側（サレ）は違います。
いつ何が起きるかわらないため、四六時中焦る気持ちでいっぱいになるのです。また、不倫後の再構築中であっても、目を離せばまた不倫をするのでは無いかと思い、不安が払拭できません。
不倫問題はたいてい長期化しまます。早くても数ヶ月、長ければ10年以上に渡ります。
つまり、不倫をされた側は、自分の人生を生きられなくなりがちなのです。
そこで僕は、自分のためだけの時間をつくることを提案します。
「相手への怒り・恨み」と「自分の幸せ」 課題を分離する
不倫問題を解決しない限り、自分が幸せになれないのであれば、それはあまりにも辛い……。
そこで、相手への怒り・恨みと、自分の幸せを切り分けてみましょう。「これは別問題なのだ」と、捉えます。
有名な心理学者アルフレッド・アドラーは、「課題を分離しよう」と説いています。あなたが直面している課題を、自分の課題と他人の課題に分離するのです。
具体的には、以下のような分離です。
- 夫婦以外の人を好きになってしまった
- 不倫をしている
- 浮気がやめられない
- 新しい趣味をはじめる
- 筋トレをする
- 副業をはじめる
参考図書「嫌われる勇気」
1日24時間の5%は、1時間20分
不倫問題を解決するための時間も欲しいので、すべてを自分のためだけには費やせません。また、人によっては、仕事や家事、育児や介護といったことにも時間がとられます。
そこで、僕はおすすめしたいのが「1日の5%の時間」です。
1日24時間の5%、つまり1時間20分。
これを毎日、自分のためだけに使うのです。ここに他者は介入させません。
自分で自分の人生を変えていくのです。
何をすれば良い？ 毎日1時間20分、まずは何をしたいかを考えよう
「そう言われても、何をすれば良いのかわからないよ……」
と、感じる方もいらっしゃるでしょう。
それも当然、突然やってきた人生の危機において、「さぁ、自分のために何か新しいことを始めましょう！」と言われても、思い浮かばないし、行動力も湧いてきません。
「自分は何をしたいのか？」
「どんな可能性があるのか？」
「人に喜んでもらえるビジネスは？」
「どんなスキルが必要？」
「成功するための道筋は？」
それらを考えまくるのです。
何かのついでではありません。毎日1時間20分を、考えるためだけに注ぎ込むのです。
そうすればきっと、何かアイデアが浮かんでくるはずです。
時間やお金が無くてもできることはある！
不倫をされている渦中は、お金がとても大切になります。探偵や弁護士に依頼をしたり、仕事が手につかなくなり収入が減ったりする可能性があるからです。
私ごとになりますが、僕は夫婦共働きで、家賃、車のローン、保険料などを僕が負担し、食費などの日々の生活費は妻が担っていました。しかし、夫婦が不仲になり、家庭内別居状態に陥ったとき、僕は自分の食費等も負担しないといけなくなり、たちまちお金に困るようになってしまいました。
そのため、お金が無い中で、何かにチャレンジする必要があったのです。
不倫をされている多くの方にとって、お金はゲームでいうところのHP。不倫問題を戦い抜くための体力のようなものです。無駄な出費は抑えておきたいところです。
僕は、インターネットを活用して、趣味的なことをテーマにしたウェブサイトをつくりました。それがちょっとした人気サイトとなり、僕の精神状態を支えてくれ、生きる糧にもなったのです。後に、その業界の方から声をかけていただき、それが本業にもなりました。
今だと、YouTubeやInstagramを活用しても良いでしょう。食、ファッション、キャンプなど、皆さん得意なジャンルでイキイキと情報発信されていますよね。スマホ1台あれば、まずはそこから始められます。そしてそれを続けていけば、新しい何者かになることができるのです。
とにかく毎日1時間20分。
考えまくって、やると決めたら継続しましょう！
気持ちを切り替えられないときの対処法
とはいえ、妻・夫の不倫のことが頭の中にずっとあって、気持ちが切り替えられないこともあるでしょう。
これについては、精神科医の樺沢紫苑氏が、ご自身の著書などでこのように説いています。
気持ちを切り替える方法
- 脳の中で考えの切り替え作業をしているのは、前頭葉
- 前頭葉が疲れていると、不安・心配事が振り払えない
- 脳内物質セロトニンを活性化すると、前頭葉が元気になる
- 日光を浴びる、リズム運動をする、咀嚼する。この3つでセロトニンが活性化する
つまり、太陽の光を浴びながら散歩をして、よく噛む食事を摂れば良い、という訳です。
不安や心配事が頭から離れないときは、朝や日中に散歩をする習慣を取り入れてみましょう。何時間も歩かなくても大丈夫。樺沢さんは20〜30分を推奨しています。時間がないときは、5分だけでも何もしないより効果はあると言います。
また、仕事中は「ランチは少し離れたところに歩いて食べにいく」という習慣を取り入れても良いですね。
参考図書「神・時間術」
離婚後・再構築中にも役立つ
渦中の方は、「不倫問題が解決すれば、幸せが待っている」と思ってしまうかもしれません。
でも、そう上手くも行かないのです。
再構築を選んだ方は、ずっと不安だったり、フラッシュバックに襲われたりしがちです。一方で離婚を選んだ方も、生きる意味を見失ったり、自信を喪失したり、人生の目標を無くしたりする場合もあるのです。
そのため、やっぱりどの道を進むにしても、「自分の人生は、自分で切り拓いていくぞ！」という気概が必要です。
逆に言えば、自分らしい生き方を見つけられた方は、どんな状況に陥ったとしても何とか立ち上がれるようになるのです。
何度もしつこいですが、毎日ですよ、毎日。
毎日1日の5%、1時間20分を自分のためだけの時間とし、それを継続しましょう。それはきっと、あなたの大きな力になってくれるでしょう。
ちなみに、あなたの人生のリカバリーはいつ始めてもOKです。不倫をされたからといって、あなた自身が悪くなった訳ではないからです。むしろ、心の痛みや人の優しさを知り、より深みのある人間となっていることでしょう。そんなあなただからこそ、できることもあるはずです。
未来をつくるのは、他の誰でもなく自分なのです。
結局のところ、
自分はどうしたいのか？
どう生きたいのか？
どうなりたいのか？
信じていた人に好き勝手されたんだから、自分の人生を思いっきり描いてみましょうよ。
あなたの人生を応援しています。
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最後に。この記事を読んで「お前、誰だよ」と思った方へ。
僕のサレ夫としての克服記はこちらをご覧ください。
また、これまでの経験・知見をまとめた、不倫をされた方にお伝えしたい情報はこちらの記事をご覧ください。
