人が不倫に走る経緯は、2つあります。
ひとつは浮気性。
浮気性というのはどうも治りづらいようで、いくら惚れ込もうが、いくら反省しようが、また時が経てば繰り返してしまうのです。これはもう自分の意思を超えた、気質や遺伝子のように思えるほどです。
浮気性は、略奪愛された経験のある方にも潜んでいると、僕は考えています。なぜなら自分自身の経験から、彼氏がいるのにも関わらず惚れてしまい、自分の彼女にしたことがあります。しばらくは勝利の美酒に酔うことができましたが、数年後、「好きな人が出来ました。ごめんなさい!」と突然の別れを告げられたのです。
略奪愛をされやすい人(他の相手に移った側)も、広義で浮気性と言えるでしょう。
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今回の記事は、不倫に走る経緯の2つ目についてお伝えします。
妻・夫に絶望感。家族を捨てて一人になりたい
家族を捨てて一人になりたくなる瞬間
- 夫に笑顔を見せてくれていた妻が、今は無表情
- 夫に関心があった妻が、今は無関心
- 夫の前で、ため息をつく妻
その理由は様々です。
経済的な問題かもしれないし、育児・子育てが発端かもしれない。また、義理の父・母との折り合いが悪いという外因もあるでしょう。
とにかく、パートナーからの思いやりが激減することで、「こんなに辛いのなら、家族を捨てて出て行きたい」「一人になってもう一度人生をやり直したい」などの気持ちが脳裏をよぎることが往々にしてあります。
離婚を踏みとどまるために、不倫
でも、突発的に家族を捨てて出て行ったり、離婚を決断したりすることは、実際はあまりないでしょう。その前に、現状に絶望感を抱きつつも、現実逃避をはかると思います。
- 気の合う友人と、飲みに行く
- 趣味やスポーツに没頭する
- 一人の時間をつくる
こうした軽い現実逃避なら良いのです。むしろ健全な夫婦関係を維持するために、一時の開放感は必要です。
でも、現実逃避の選択肢に「不倫」を選んでしまうこともあります。男性も女性も、人肌恋しさや性欲があります。そうした満たされない気持ちから、別の異性を求めてしまうのです。
不倫は良くない行為です。
しかし絶望感から、離婚に至らないよう踏みとどまるために、不倫をすることがあります。これが、不倫に走る経緯の2つ目です。
不倫はストレス解消にはならない
先に事例として出した、「飲みに行く」「趣味に没頭」「一人の時間を作る」と言ったことは、ストレス発散になります。
さらに、自分自身を客観視する機会にもなります。「やっぱり家族は大切だな」「俺にも悪いとことがあったな」「一度話し合ってみよう」など、自分自身を含む家族を俯瞰することができるようになるのです。
しかし、不倫は違います。
不倫には相手がいます。当初は、妻や夫の愚痴を聞かされていたでしょう。しかし、そのうちに「やっぱり家族は大切だった」と言われても、納得がいきません。ここで揉めるのです。
家族とは上手くいかない、不倫相手とも上手くいかない。結果、ストレスが増大してしまいます。
不倫は、開放感が得られたり、承認欲求が満たされたりしますが、それは一時的なものでしかありません。
夫婦の会話の大切さ
夫婦関係が険悪になったとき。
ここですべきなのは「夫婦の会話」です。
業務連絡のような伝言ではありません。夫婦で向かい合って、しっかりと話をするのです。
「突然、妻・夫と真面目な話なんでやりずらいよ」
そう躊躇してしまうこともあるでしょう。そんな場合は、夫婦でランチに行ったり、お出かけしたりなど、夫婦ふたりの時間を設けるのです。いきなり誘うのが難しければ、LINEなどで「今度の週末、〇〇見に行かない?」と誘ってみても良いでしょう。
とにかく、夫婦の会話の時間を作ることが、何よりも大切です。相手のことを「嫌だ」「好きじゃない」と思っていて、その上会話まで疎遠になれば、より夫婦関係の溝は広まります。また、不満が言葉にしないと伝わらないし、嫌な態度も理由を聞かないとわかりません。
大切なことをまとめると、以下の手順になります。
- 「飲みに行く」「趣味に没頭」「一人の時間を作る」など、軽い現実逃避で自分自身を客観視する
- 夫婦の会話の時間を作る
会話は相手を批判するためにするのではなく、相手の気持ちを聞き、自分の気持ちを聞くために話をします。口論が予想される場合が、事前に「今日は喧嘩は無しで」と決めておくと良いでしょう。
不倫の一部は未然に防ぐことができます。
不倫はしないに越したことは無いのですから。