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浮気を調べるのにGPSは危険

探偵がGPS調査をするのは違法。住居侵入罪や器物損壊罪のリスクあり

浮気調査に、GPSを使うか、使わないか?

GPS端末を活用すれば、不倫夫・不倫妻の今いる場所がリアルタイムにわかったり、行動履歴をマップで確認したりすることができます。

一見、欠かせない機器のように思えますよね。でも正解は「使ってはいけない」。

その理由は、デメリットしか無いからです。

先日、浮気調査のプロである探偵さんとお会いできる機会があり、そこでこのGPSの話を聞きました。

マコト

今回は、「なぜ浮気調査にGPSを使ってはいけないのか?」について、詳しくお伝えします。サレ夫さん・サレ妻さんにとっては、かなり重要な内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

リスクしかない! 浮気調査にGPSを使ってはいけない5つの理由

今回お話しを伺ったのは、「石黒探偵事務所」代表の石黒 誠いしぐろ まことさん。北海道札幌市にオフィスを構え、浮気調査・人探しなど探偵業を営むプロです。Twitterを通じて知り合い、初対面であるにも関わらず、喫茶店で3時間もお話しさせて頂きました。

お会いした僕の目的は、「今現在、パートナーの不倫に苦しんでいる方に助けとなる情報を手に入れる」ことです。本サイトの読者さんのために、何か有益な情報をつかんでやるぞ! と、根掘り葉掘りインタビューに挑みました。

そこでわかったのが、GPS端末は実はリスクしかないという驚愕の実態です。

 

プロの探偵である石黒さんは、「GPSは、依頼主さんに対しても、探偵に対しても、デメリットしかありません!」と断言。その言葉に、僕はとても驚きました。

なぜなら、GPSこそ不倫の証拠を得るための最重要アイテムだと思っていたからです……。

 

【1】バレたとき、サレ妻・サレ夫の身が危険にさらされる!

GPSを取り付けた車のタイヤ部分

GPS端末を車に設置する際、車両の外側(車底の金属部分)にマグネットで取り付ける場合が多いです。設置・回収が容易だからです。また、徒歩移動の場合は、バッグの底などに仕込みます。

でも、バレないとは限りません。

たとえば、車の洗車を洗車をしているときや、オイル交換などのメンテナンスをしているときに、「なんだこれは……」と気づかれることがあります。また、飛行機に乗ることがあれば、バッグに仕掛けたGPS端末が手荷物検査で発覚してしまうかもしれません。

このとき、調査主(サレ妻・サレ夫)の身に危険が迫ります。

「こんなことしやがって!」……と。

GPS端末は、しらを切ることができません。密かに調べられていたことに逆上し、暴力行為に発展する恐れがあるのです。

 

【2】警察に被害届を出され、探偵が住居侵入罪などで逮捕

パトカー

GPS端末がバレたとき、冷静に復讐される恐れもあります。

相手が「やられたら、やり返す!」の精神で、警察へ駆け込むのです。「私は誰かに狙われている!」と。

警察沙汰になれば、GPS端末を取り付けたのが探偵の場合、住居侵入罪器物損壊罪で逮捕される可能性があるのです。

そもそも探偵であっても、他人の財産に勝手にGPS端末を取り付けたり、設置のために他人の敷地に入ったりするのは違法行為です。

実際、探偵が警察に逮捕される事件もありました。以下、2019年の報道です。

参考:日刊ゲンダイより引用(【追記】記事公開終了しました)

調査対象者の車体にGPS端末を取り付けるため、無断でマンションの駐車場に立ち入ったとして、探偵業の中野真理子容疑者(67=神戸市東灘区)が27日、建造物侵入の疑いで兵庫県警灘署に逮捕された。

ある女性から仕事の依頼を受けた中野容疑者は昨年7月23日から27日にかけ、3回にわたって普通自動車で男性会社員Aさん(40=同市灘区)の自宅近所に車を止め、マンションの駐車場に侵入し、ベンツの車体の裏側に磁石式のGPS端末を取り付けた。

 

【3】バレた後、相手が警戒するため証拠を取るのが難しくなる

浮気調査を警戒する夫

GPS端末を密かに付けているのがバレたあと、相手は警戒するようになります。

それは何もGPSだけではありません。日常会話、行動、スマートフォン、車、その他持ち物など、あらゆることにおいて、警戒したり、証拠を隠滅したりするようになるのです。

そうなれば、不倫の証拠をつかむのが難しくなります

先ほどもお伝えしたように、GPSの設置がバレたら言い逃れはできません。「そんなの知らない」「探偵に調査を依頼していない」などと、しらを切ることができないのです。

 

【4】探偵への調査依頼、料金が吊り上がる

貯金箱を開けてお金を確認(お金がない)

探偵に調査依頼をする際、「GPS機器を使用しますか?」と提案されれば、どう思いますか。

不安の渦中にいる依頼主は、「確実に足取りがつかめるのなら」とGPSを付けたくなりますよね。探偵社としても、依頼主をより安心させることができます。つまり双方にとって、ウインウインだと思われがちなのです。

でも、1〜3でお伝えしたように、バレたときのリスクがあります。そのリスクをないがしろにして、判断してはいけないのです。

しかもGPS機器の使用は、大抵オプション(別料金)になっているので、見積もり価格は上がってしまいます。

 

【5】裁判で、使えない、勝てない

裁判所

GPS端末の設置・回収は、2でお伝えしたように違法に問われる恐れがあります。自宅や会社など、他人の敷地に無断で入ったり、他人の財産を勝手に触ったりするからです。

裁判になった際、相手の弁護士からその違法性を突かれたら、裁判で証拠として利用できなくなってしまいます。

不貞行為の証拠として有利に活用しようとしていたつもりのGPSが、逆にマイナス要素になる可能性があるのです。

 

【まとめ】GSPを使わない最大の理由は、依頼者の身の安全を守るため

これら5つの理由、総括すると「依頼者さんを守る」ということに尽きます。

「GPS端末はバレたときのリスクが大きいが、尾行、張り込み、聞き込みを基本とした調査では証拠を残さないので、相手にバレることはない」とのこと。

もし仮に「お前、俺を付けているだろ。探偵か!」と尾行中に怪しまれても、探偵であることは決して明かさないそうです。なぜなら、もし口外すると、依頼主に被害が及ぶ恐れがあるからです。

探偵は、調査目的を達成するために、依頼者を危険にさらしてはいけないのです。

 

GPSを使わずに、不貞行為の証拠を取る方法

不倫妻・夫の行動履歴をノートに書く

マコト

不倫調査にGPS端末を利用するデメリットはわかりました。でも、使わないことによるデメリットもあるのではないでしょうか?

GPSを使わなければ、いつどこで不倫相手と会っているのか、わからないのではないか? また、探偵に調査を依頼する際、GPSを使わなければ調査期間が長引き、調査料金がどんどん跳ね上がっていくのではないか?

そんな不安を覚えることもあるでしょう。

これに関しても、探偵の石黒さんは「問題ありません。大丈夫です!」と言います。

その理由は、不貞行為の証拠をつかむにおいて最も重要なのが、「いつも通りの生活をし、相手に悟られない」ことだからです。

石黒さんが実際に行っている、浮気調査の手順をご紹介します。

<依頼主に対して>

石黒さんは、調査対象者の毎日の行動を、ノートに細かくメモをするようお願いしています。

  • 起床時間
  • 出勤時間
  • 帰宅時間
  • 就寝時間
  • 休日の過ごし方、など

これを最低1週間。長い場合は1か月ほどお願いすることがあるそうです。

ポイントは、見たままを控える。

変に推測したりせず、見たまま、ありのままを記します。

 

石黒さんは、依頼主から受け取ったノートを見て、行動パターンを読み解きます。

そこで、ピンとくる!
行動記録と、探偵の経験に基づく勘により、次に不倫の日が見えてくると言います。

その上で、怪しい日(場合によって数日間)に当たりをつけて、調査を行うということです。

「それで当たるの?」と思いましたが、実際、まず外さないとのこと。

また、不倫は夜に行われると思い込んでいる方が多いのですが、石黒さんは朝の出勤時から尾行することも多いそうです。事実、出社前に不倫をしている現場を押さたことが何度もあるとのこと。

 

「ありのままで過ごしてもらって、ありのままを教えてもらう」

 

探偵としては、依頼主に、ぜひこれを大事にして欲しいとのこと。

普段通りの生活だからこそ、相手は油断するのです。

 

どうしてもGPSを使いたい! カーナビ履歴やドライブレコーダーの記録はを見るのは?

カーナビの履歴を確認

ここまで、GPS端末を使ってはいけない理由についてお伝えしました。

GPS端末は、とにかくバレた時のリスクが高い! しかも調査上、GPSがなくても特には困らないのです。

 

マコト

配偶者が、カーナビの履歴を見たり、ドライブレコーダーの映像・音声を確認したりするのは大丈夫?

 

これについて石黒さんは「問題無いだろう」と言います。なぜなら、探偵がこっそりと仕掛けた機器ではないからです。

自家用車に設置するカーナビやドライブレコーダーは、家族が取り付けるものです。これが住居侵入罪や器物損壊罪などに抵触することはありません。

注意点としては、夫婦であっても、カーナビの履歴をチェックしたり、ドライブレコーダーのmicroSDカード内のデータを確認していたりするのを、バレないようにしなといけません。そうしないと、前述したとおり「何を調べているんだ!」と、逆上する恐れがあるからです。

補足ですが、探偵に調査依頼中は、勝手な証拠探しはせず、まずは探偵に相談してみてください。

 

離婚せず修復(再構築)を選択した際、信頼関係の回復にGPSを利用するのは良い

iPhoneアプリ「探す」を使っている妻。再構築中の信頼回復に使えるね

マコト

不倫の証拠を得た後、離婚せずに修復を目指す場合、GPSを使うのはいいの?

これについては、「信頼関係を回復したり、安心を得るためにも、双方が同意の上で利用するのは良いでしょう」とのことです。

うん、これは僕も同感です。

余談ですが、筆者はiPhoneを利用しているのですが、夫婦でiPhoneを使っている場合は、Apple純正アプリ「探す」で容易にリアルタイムで居場所を共有することができます(iOS13からの新機能、アプリ「探す」の設定・利用方法)。

 

取材協力「石黒探偵事務所」

今回の記事は以上です。冒頭で書きましたが、Twitterを通じて知り合った探偵・石黒誠さんとお会いしたことで、今回の記事ができました。

石黒さんとあれこれお話する中で、「GPSのリスクの話は意外! 確かにバレて逆上されたら怖いですね……」と気づかされ、記事にさせて頂いたのです。石黒さん、ありがとうございました。

どうか皆さんも、心に留めておいてください。

探偵・石黒 誠いしぐろ まこと

北海道札幌市に構える、石黒探偵事務所の代表。不動産営業マン、ホテルマン、そして全国展開する大手探偵社勤務などを経て、2019年に独立開業。これまでの接客業・探偵業のスキルを活かし、聞き込み、人探しなどを得意とする。浮気調査に関しては、「依頼主の人生を預かっている」という覚悟を持ち、誠心誠意向き合い、問題解決へ向けた調査を行う。

またプライベートでは、開業とほぼ同時期に赤ちゃんを授かった一児のパパ。妻とともに初めての育児に奮闘中!

  • 石黒探偵事務所 公式サイト
  • Twitter (@tantei_kun96)
  • 探偵業届出
    証明書番号 北海道公安委員会 第10190022号
街角相談所 探偵 コンシェルジュ 浮気相談のプロにインタビューしました 街角相談所 探偵 コンシェルジュ 浮気相談のプロにインタビューしました

筆者: マコト(篠原誠)

篠原 誠(しのはら まこと)
パートナーの不倫に苦しんでいる方のためサイトです。僕はかつて妻の不倫問題と戦い苦しい経験をしました。相手は職場の上司でW不倫。辛かったあの日々を振り返り、自分と同じように現在苦しんでいる方への参考になればと願い、本サイトを立ち上げました。    ▶︎ 運営者プロフィール
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