YouTuberとして人気がある、マコなり社長をご存知ですか?
ふざけた名前に思えますが、ITエンジニアを養成するスクール「TECH::CAMP」などを運営する株式会社divの代表取締役、真子 就有さんの愛称です。マコなり社長は1989年生まれ。青山学院大学在学中に起業した、ITベンチャーの若き企業家としてご活躍されています。
そんなマコなり社長のYouTubeチャンネルでは、「ビジネスに役立つ情報」を発信されているのですが、その中に、「トラブルを抱えた夫婦」「壊れかけの夫婦」に対しても当てはまる、とても有益な動画を見つけました。
それは、「絶対に人に言ってはいけない禁句ワードTOP3」です。
明らかに言ってはいけない「し○」などの暴言ではなく、皆んながついつい使いがちなんだけど、絶対に使ってはダメな言葉。
3位、2位、1位。
あなたは、一体どんな言葉だと思いますか?
マコなり社長 【絶対に】人に言ってはいけない禁句ワードTOP3
以下、マコなり社長の金言を紹介しつつ、それを夫婦関係に当てはめた僕の意見を書き添えていきます。
【3位】「お前」
まず、第3位は「お前」です。
これは、「私はあなたを下に見ています」というのを伝える言葉だからです。
お前という言葉を使うと、「私が上で、あなたが下」という序列を明確に伝えて威圧することになります。自分が先輩だったり、上司だったり、親だったり、どんなに偉い立場であったとしても、絶対に使ってはいけない言葉です。
誰しもに、相手を見下して良い権利はないのです。
もしあなたが、「お前」という言葉を人に対して使うとどうなるのでしょうか。
その相手は、自分で考えなくなります。
だって、「俺の方が偉いんだから、とにかく言うことを聞け」と威圧してくる相手に対して、何か主体的に自分の意見を伝えようなんて思いませんよね。
その結果、マウントをとってくるこの人を、納得させるにはどうすればいいのか? という発想だけになるのです。
さらにそれが長く続くと、指示に従って上手くいなかったとき、「お前」と言っている偉い人は舐められることになります。日ごろ、自分の言いたいことを抑圧されてきた人は、その人がいないところで、愚痴を言ったり、嘲笑ったり、するしかないのです。
自分のことを見下している人の前で、はっきりと自分の意見なんて言えません。
威圧しながら主体性を促すのは、いじめと同じです。
《お前》という呼び方は、本人のやる気を無意味に奪い、信用を失い、成長を阻害する言葉なのです。夫婦間においても、腹が立って喧嘩をしたときに、つい「お前」と言ってしまうことがあるでしょう。もしくは、妻・夫のことを日常的に「お前」と言っている人もいるかもしれません。それは単にマウンティング。パートナーを上から押さえつけようとしているだけ、ということです。
あなたは、妻・夫に対して「お前」という呼び方を封印し、どんな時であっても、きちんと名前で呼ぶようにしましょう。
また逆に、妻・夫が「お前」を多用するように変わった場合、何かやましいことがあり、自分の不都合を隠すためにマウンティングしているのかもしれません。冷静に用心を!
【2位】相手の言葉に「いや」「でも」で切り返す
第2位は、「……いや」「……でも」です。
例えば、「こないだ観た映画、めっちゃ面白くてさぁ」と言う相手に、「でもさぁ……」と切り返すと、これからあなたの話を否定しますよ、というメッセージになってしまいます。
つまり、「……いや」「……でも」は、誰も得をすることなく、相手を否定してしまう言葉なのです。
もちろん、相手と違う意見を持つのは構いません。
問題なのは、伝え方です。
相手と違う意見を持ったときは、質問するのです。
「その映画、どこがよかった?」
「どこが面白かった?」
そうすれば、相手から「私の話を聞いてくれている」と思ってもらえるのです。
でも、本当は興味を持っていないのに、そんなの良く無いのでは? そう考えるかも知れません。
でも、よく考えてみてください。世の中の人が、なんでもかんでも自分の感情に任せて言いたいことを言うと、社会は成り立ちませんよね。そういう主張は、子どものわがままと同じです。
嘘をつく必要はありませんが、理性ある大人なら、相手がどう思うかを考えて発言すべきなのです。
どうしても意見が正反対で、対立しそうなときは、
「あなたはこう思ったんですね。私はこう思いました。どうして違う考えに至ったのか、一緒に考えませんか?」
というスタンスで、向き合いましょう。
信念を持って生きている人は、他人と衝突するのは当たり前。そのたびに「いや」「でも」と言ってしまうのは、無駄な戦いです。相手が間違っていると衝動的に思ったときこそ、イライラした自分の感情を抑えて、相手の意見を尊重しましょう。
それが人の心の大きさであり、人の器なのです。
【1位】「あなたのために言っている」
そして、堂々の第1位は、
「お前の為に言っているんだ」
です。
でもこれ、実はそんなことを言う人は、相手のことなんて1ミリも考えていません。この言葉は、相手への理解や共感を一切無視しています。言っている本人にとって都合が良いから、相手を従わせるために使っているのです。
もしあなたが、目上の人から、
「これは、お前の為に言っているんだ」
と言われると、聞かないと失礼なのかなと思ってしまいますよね。だから「それは違うな」「間違っているかも」と思っても、相手に伝えることができません。
人の良心につけこんで、言いたいことを、言いたいだけ言う、卑怯な言葉。「あなたの為に言っている」は、一方的に相手を殴っている、たちの悪い言葉なのです。
TOP3をコンボで使うと、こうなります。
「いやそれってさぁ、違うだろ。俺はお前の為に言っているんだ!」
キツっ……。
この暴力的で高圧的なメッセージは、相手と対等な立場で対話することを恐れた、臆病者が使う言葉です。
大切に思っている人に対して、守るべき2つのこと
マコなり社長は、これら3つの言葉を封印し、さらに以下の2つを心がけると良い、と提案しています。
- 「100%自分が正しいという立場をとらない」
- 「相手の理解と共感と理解を得られる努力をする」
相手が間違っていると思ったとき、正してあげたいと思いますよね。でも、あなたがそれを教えたにも関わらず、相手に守ってもらえないと、「なんで言うことを聞いてくれないんだ!」とイライラする。
人間って、自分がコントロールできない状況にいるのが、最もストレスがかかるのです。
だから、つい意見を押し付けたくなります。
「いいから、言うことをきけって!」
……と。
そうではなく、「もしかしたら、自分は間違っているかも」という余白を、常に残しておくのです。
その上で、相手の考えを心から尊重して、向き合い続けます。
それが「思いやりある人」なのです。
YouTubeで公開されたたった9分間のスピーチは、とても密度が高い内容です。
僕は「これは大事だ。胸に刻んでおこう」と痛感しました。
しかし、「つい言ってしまう」ということは、「つい忘れがち」とも言えます。マコなり社長の言葉が大事だ、と思った方は、ぜひ繰り返し聞いて、身体にしっかりと染み込ませましょう。僕もそうします!