妻・夫の浮気相手に慰謝料請求する際、最低限必要なのは相手の「氏名」と「住所」です。これがわからないと、内容証明を郵送したり、弁護士を通じた交渉をしたりできません。
今回は、浮気相手の住所がわからない場合、どういった方法で住所を知ることができるのかをご案内します。
【弁護士に依頼】弁護士会照会制度を利用し、携帯電話番号から調べる
まず、浮気相手の電話番号を知っている前提なのですが、弁護士を通じて、携帯電話会社に問い合わせをして「契約者の氏名・住所」を聞くことができます。これは一般人にはできません。
手順は以下のとおりです。
- あなたが弁護士に、不倫相手を訴訟したい(裁判で訴える)と依頼する
- 弁護士は、弁護士会に「証拠収集のため弁護士会照会制度を利用する」と依頼する
- 弁護士会は、携帯電話会社に個人情報の提供を求める
- そのまま、慰謝料請求や裁判へと進めやすい
- 弁護士費用がかかる
- 調査に数週間から1ヶ月ほどかかる
- 弁護士会が断る可能性がある
- 携帯電話会社が、個人情報保護の観点から教えてくれないことがある(特にSoftBankは厳しいと言われています)
- 必ずしも自分名義の携帯電話番号だとは限らない(会社名義など)
【探偵に依頼】自宅まで尾行
次の方法は、探偵です。
探偵は、尾行や張り込みなどを駆使し、相手を特定します。携帯電話会社が個人情報を教えてくれなかろうが、契約者が会社名義であろうが関係ありません。自分の足で調べ上げるのが探偵です。
ただ、探偵と言われても多くの方にとっては馴染みがなく、シャーロックホームズやコナン君を思い浮かべてしまうのではないでしょうか。しかし、そのような秘密の仕事ではなく、探偵業とは国家に認められた職種なのです。探偵をはじめるには公安委員会への届け出が必要で、さらに「探偵業法」という法律を遵守しながら調査を行なっています。
つまり、警察が請け負ってくれない民事に関わる調査を行ってくれるのが探偵、という訳です。
- 電話番号を知らなくても大丈夫
- 希望すれば、不倫調査全般をサポートしてもらえる
- 自分でこそこそと調べて、夫・妻にバレるリスクがない(秘密裏に行える)
- 調査費用がかかる
浮気相手の住所を調べるだけなら、探偵の調査費用は安い
探偵社は民間の企業ですので、調査をしてもらうにはお金がかかります。ここが不安ですよね……。しかし費用が心配な場合は、ピンポイントで調査を依頼すればコストをかなり抑えることが可能です。
自分に合った優秀な探偵社を無料で探すことができるウェブサービス「街角相談所 探偵 (machikado-tantei.com)」を、先日取材をした際、調査費用についても伺ったので、その一節をご案内します。
……でも、 これだと「高い」としか思わないですよね 。業界の相場でいうと普通だし、むしろ安く部類に入るのですが、 やっぱり浮気調査は高額になりがちです。
ただ、不倫疑惑がある旦那さんを調査する場合、退社時間が6時だとしても、6時よりも前に出てくる可能性もあるので、5時半くらいから待機するのです。そうすると、少し長くなってしまいます。
つまり、7時間の調査を3回したからといって、14万円x3回にはならないのです。ディスカウントしてもらえます。
街角相談所 活用のコツ
- 【浮気調査に強い探偵事務所が無料で探せる】
不倫の解決手順がわかる!「街角相談所 探偵」のコンシェルジュリーダーに徹底質問しました
自分で調べる場合は、小さなことでもとにかく情報収集
弁護士や探偵を使わず、まずは自分で調べたい方もいらっしゃるでしょう。その場合、大切なことは「些細なことでも目を光らせて情報収集」です。
小さな情報でも、それらをパズルのように組み合わせることで全貌が見てくることがあるのです。まるで警察の捜査みたいですね。
- お金がかからない
- 精神的に病む、病みそうになる
- 確実に情報が手に入るとは限らない
- 時間がかかるため、不倫の仲が深まる可能性がある
具体例をいくつかご紹介します。
不倫妻・夫の寝言を録音する
スマートフォンには、寝言・いびきを録音するアプリがあります。一晩中録音しっぱなしだと全部聞くのは大変ですが、こうしたアプリを使うと音がしたときだけ録音してくれるのです。そのためチェックが簡単。
人は起きている間は嘘をつくことができても、寝ている間は自制できません。心が解放され、寝言で浮気相手に名前を呼んでしまうことがあるのです。
浮気相手の名前がわからない場合、寝言からその尻尾をつかむことができます。
スマホでよく使っているアプリを調べる
浮気相手とは、スマートフォンを使って何らかの連絡を取り合っているはず。しかし、バレルのを防ぐため、デフォルトのメッセンジャーやLINE、またはメールを使っていない場合があります。そのとき、何のアプリを使っているかを知る必要があります。
iPhone、Android共に、アプリの利用履歴を調べる方法があります。もし、不倫中の夫・妻のスマートフォンに触れる機会があれば、それを確認しましょう。
これで即座に有益な情報が得られる訳ではありませんが、何らかのヒントになる可能性があります。
Googleで、実名検索・ID検索をする
不倫相手の名前や、SNSのアカウント名がわかった場合、それでGoogle検索してみてください。何らかの手がかりが得られる可能性があります。検索時は通常の検索だけでなく、画像検索、動画検索も行うといいでしょう。
Facebookで、氏名検索をする(漢字、平仮名、ローマ字で)
不倫相手の氏名がわかった場合、Facebook内で検索してみてください。ただし、漢字の氏名だけでなく、平仮名やローマ字でもFacebook内検索を行います。そうするとより多くのユーザーが表示されるので、見つけられる確率が上がります。
Facebookでは都道府県・市区町村を公開している場合もあるので、運がよければ住所に一歩近づくことができます。
レシートやクレジットカードの明細をチェックする
どういった店で買い物をしたり、食事をしたりがわかると、それもヒントになります。「いつ」「どこで」「何を」「いくら使ったか」などをメモしておきましょう。
そして、InstagramやTwitterで店名を検索します。もしかしたら不倫相手が、浮気だと隠して何らかの投稿をしているかもしれないからです。特に承認欲求が強い方は、自慢げに投稿したり、罪悪感を「いいね」で打ち消すために、投稿している可能性があります。
年賀状を確認する
不倫関係になる前から、年賀状のやりとりをする親しい仲である可能性があります。
これは私ごとなのですが、妻は職場の上司と不倫をしました。僕は年賀状で不倫相手の住所を知ることができたのです。
浮気相手を尾行する
住所を知りたい場合、不倫相手の後をついていけば自宅までたどり着くことができます。不倫デートをする日を見極め、夫・妻の後を尾行して行けばいいのです。
しかし、これは非常に困難です。
プロである探偵であっても、基本は調査員3人組で尾行・張り込みを行います。なぜならショッピングセンターに入ったり、車に乗り降りしたりして、追えなくなるリスクがあるからです。それを素人が1人でやるのは無謀に近いと言えます。しかも、夫・妻に振り向かれたバレて終わりです。
車にGPSをつける
自家用車で行動している場合、不倫相手の自宅、もしくは自宅近辺まで送迎する可能性があります。車にGPS端末をつけておけば行動がわかるので、そこから不倫相手が住んでいるエリアを推測することができます。
参考記事
個人情報の取り扱いは、年々厳しくなってきている
個人情報保護法が施行される以前、相手さえ特定できていれば、住所などの個人情報を得るのは比較的容易でした。
しかし今は、個人情報を集める事業者はそれを保護する義務があり、漏えいさせた場合は刑事罰に問われる可能性があります。また、個人情報漏洩に対する社会の目も厳しくなってきているので、個人情報をうっかり漏らした場合は信頼も大きく失われてしまいます。
もしあなたが、浮気相手の職場に電話をして「〇〇さんの住所を教えて欲しい」などと言えば、あなたは不審者扱いされ、警察に通報されかねません。
また、スマートフォンやパソコンの普及により、「IT詐欺」も頻発しています。なりすまし、個人情報を不正に収集するフィッシングメール、使用料を払えとと脅す架空請求サイト、ウイルス感染を感染させて金銭の請求……など。
こういった社会的な背景もあり、IT端末のセキュリティ自体も高くなってきました。そもそも夫婦間であっても、勝手にスマートフォンやパソコンにログインするのは不正アクセス禁止法に抵触する可能性があるのですが、それを覚悟した上であっても、夫・妻のスマートフォンをこっそり盗み見するが難しくなった、ということです。
長々と書きましたが、結論としては「スポットで探偵を利用するのが得策」だと考えます。
先に紹介した「街角相談所 探偵」は、優秀な探偵社を安く紹介してくれるウェブサービスです。探偵社の提案や見積もりは何度でも無料です。ぜひご活用ください。
なぜ優秀と言い切れるのか?
どんな仕組みで安くなるのか?
これらについては、根掘り葉掘り取材してきましたので、こちらの記事をどうぞ。
パートナーに不倫をされている状況は、非常に苦しいと思います。しかも不倫をしている者は、嘘ばかりつくので、話し合いをしてもまるで進展しません。しかし証拠をつかむことができれば、「慰謝料請求して離婚する」「再構築する」など、あなたに主導権が巡ってきます。
状況が打破できることを願っています。
あと、どうかご自愛を忘れずに。