妻から「離婚したい」と言われ、問いただしても「不倫はしていない」と否定され、でも「離婚の理由は無い」という。
一体どういうことなのか……。
この状態が2ヶ月も続き、僕の心は疲弊していた。
職場の同僚に悩みを聞いてもらい、心の支えになると気づく
心の支えといえば、会社の同僚には大変助けられた。
今、起きている夫婦問題は、他人に言える事ではありません。僕は一人悶々と抱えていました。
そんな苦しいあるとき、会社の同僚が「実は俺、最近嫁と不仲で……」なんて話をしてくれました。どうやら彼の奥さん(専業主婦)の態度が冷たくなり、仕事をしていることへの感謝も無ければ、愛情も無い。そして数週間セックスレスだ、と。
なんとも、僕と似たような状況でした。
そんな彼を前に、思わず僕も自分自身の夫婦問題について口火を切りました。仕事のあと、会社の近所の公園で、コンビニで買った缶ビールを片手に。
溜まっていた鬱積がザーッと流れ出た気分です。悩みを他人に聞いてもらうと言う事は、こんなに精神的に支えになるとは、我ながら驚きでした。
彼は笑顔で僕に、「じゃぁ篠原んちと、ウチ。どっちが先に嫁とエッチが出来るか競争だね!」と言ってくれました。心情としては、嫁とのセックスが遠い存在になっていて笑えないのですが、彼のそんな楽しい提案がすごく癒しになったのです。
彼とはその後、良く話をしました。決まってコンビニでビールとツマミを買って公園で。傍目にはもう完全にダメサラリーマン的なワンシーンです。でも、僕たちが公園で話していたのには訳があるのです。一つは小遣いが少ない。もう一つは、居酒屋へ行くとつい長時間になり、帰宅時間が遅くなります。不仲ではあるけど、妻と少しでも接して仲良くなる機会を増やしたかったのです。
さて、僕の夫婦状況ですが、相変わらずの膠着状態。妻は「無」です。
ただ、妻から「今日は遅くなる」「食べて帰る」のメールが増えて来ていました。本当に浮気をしているのか、それとも友達と飲んでいるのか。その辺は全然判りません。
僕はまだ「愛情の灯をともす」を継続し、怒らず、追求せず、優しさを意識していました。
ただ、これまでと違うのは、僕の心にひとつの戦略が芽生えました。
- 妻が不倫をしているのかどうかを探る
- もしそうであれば、対策を打つ
- それには、まずは不倫の証拠だ!
とはいえ、僕の気持ちとしてはもの凄く辛い日々が続きますが、妻をより観察することにしたのです。
(次回へ続く)→ 不倫の証拠を手に入れたい。プロの探偵に依頼するか、それとも自分で探すか
第2章・妻は不倫をしているのか?(5)
2004年9月