ダブル不倫・W不倫(だぶるふりん)
タブル不倫・W不倫の意味
ダブル不倫とは、既婚者がお互い既婚者だと知りつつ不倫関係になること。
相手が既婚者だとは知らなかった場合
お互いに既婚者であっても、相手が独身だと思っていた場合はダブル不倫にはなりません。
ただし、あなたが既婚者である場合は、不倫をしたことには変わりありません。
ダブル不倫の英語は?
ダブル(double)は英語ですので、アメリカやイギリスなどの英語圏でも使われていると思いがちですが、ダブル不倫は和製英語です。
英語では double ではなく、both を使います。both have affairs など。
例文)
Taro and Hanako were both having affairs(太郎と花子は不倫をしていた)
また、doubleを「W」と表記することもありません。これも日本独自の表記です。
ダブル不倫のメリット
実際にはメリットではありませんは、不倫をしている者が「ダブル不倫のメリットだ」と考えていることをご紹介します。
結婚を求められない
お互いに配偶者や子どもがいるので、結婚を迫られない、迫られにくい、というメリットがあります。
離婚を迫られない
「いつか離婚をして私と一緒になって」など、離婚を迫れる可能性も低くなります。
バレにくい
お互い配偶者や家族があるので、双方共バレては行けないと思う場合がほとんどです。そのため、証拠を残したり、ついうっかり口を滑らせたり、SNSに写真を投稿したりする可能性が低くなります。
別れやすい・不倫を終わらせやすい
お互い「後腐れを残したくない」と考えている場合が大半ですので、不倫関係を解消する際、スムーズに別れやすくなります。
ダブル不倫のデメリット(リスク)
既婚者同士の不倫(不貞行為)は、大きなリスクがあります。
慰謝料が双方の家庭から請求される
不倫関係がバレて慰謝料請求に発展した場合、民法 第709条に基づき、双方の家庭から慰謝料請求をし合うことになり得ます。その場合、不倫をした双方は身ぐるみ剥がされることになります。
■不倫をした男性は
不倫相手の夫から慰謝料請求
自分の妻から慰謝料請求
■不倫をした女性は
不倫相手の妻から慰謝料請求
自分の夫から慰謝料請求
民法709条とは
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
離婚を告げられる
民法 第770条に基づき、離婚を求められることになります。
民法770条とは
1)夫婦の一方は、以下の場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
- 配偶者に不貞な行為があったとき。
- 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
- 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき。
- 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
- その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
2)裁判所は、前項第1号から第4号までに掲げる事由がある場合であっても、一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは、離婚の請求を棄却することができる。
親権を取られる
不倫と親権は別に判断されるものですが、不倫にうつつを抜かし子育てがおそろかになっていた場合、不倫をしていた者は離婚の末、親権を失うリスクがあります。
地域や会社での信用を失う
子どもの小学校のPTAなどで知り合い不倫に発展した場合、地域の信用を失います。子どもの転校させざるを得なくなる場合もあります。
また、社内不倫の場合、会社内での信用を失います。退職せざるを得なくなる場合が多いでしょう。
ダブル不倫・W不倫、出会いと始まり
不倫の始まりで最も多いのは、職場だと言われています。不倫・ダブル不倫が始まる一例あげます。
- 職場
- 保育園・幼稚園(保護者会、父母会)
- 小学校(PTA)
- 同窓会
- SNS
ダブル不倫・W不倫からの再婚は破綻しやすい
不倫をしている者同士は、禁断のセックスに溺れ「自分たちの愛は本物だ」と勘違いしがちです。
もし、そのままお互い離婚をし、ふたりが再婚したとしても、ほとんどが上手くいきません。
なぜなら、そもそも配偶者に嘘をつき、騙し、苦しんでいてもためらわない性格です。さらに自制心がなく、性欲を抑えない性質も持ち合わせています。また、同じことを繰り返す可能性が非常に高いのです。
しかも周りから祝福されづらい関係。逃げずに耐えることができると思いますか?
破綻・離婚への道が、最初から見えています。
ダブル不倫・W不倫をテーマにした本、ドラマ
不倫をテーマにした作品の中から、ダブル不倫にスポットがあたった作品をご紹介します。
失楽園(邦画)
既婚者同士の男女が出会い、不倫関係に。最高だと思っていた二人の関係が、お互いの配偶者にバレてしまいます。そして二人が選んだ選択は……。
あなたには帰る家がある(ドラマ)
妻に不倫をされた夫、いわゆるサレ夫が抱える苦しみが描かれています。