フラバの意味
フラバとは、フラッシュバック(flashback)の略語です。過去に受けた非常に辛い経験が、ふとしたことをきっかけに突然鮮明に記憶がよみがえり、恐怖を感じたり、苦しくなったりする心理現象です。
虐待、いじめ、戦争、事故など、フラッシュバックを引き起こす体験は様々ですが、「フラバ」と略すのは、不倫・浮気をされた側が使うことが主です。
フラバの用例
「夫に優しくしようと思うけど、突然フラバして身体の震えが止まらない」
「妻がいつもより身だしなみを気にしていると、フラバしそうになる」
「あれから何年も経っているのに、いまだにフラバる」
フラバを引き起こすトリガー(きっかけ)
私ごとですが、妻が不倫をしていた当時、デンタルリンス(マウスウォッシュ)が洗面台にありました。GUM「ナイトケアリンス」という商品で、結婚してから一度も買ったことが無いのに、突然妻が使い始めたのです。
以来数年間、僕はこの手の商品を見かけるたびに胸が苦しくなりました。不倫相手とキスをしているのではないか、妻がまた平然と嘘をついているのではないか……そんな不安にさいなまされるのです。
他には、夫に不倫をされていた女性で、「ゴルフバッグ」を見るとフラバするいう方がいます。夫に「ゴルフに行ってくる」と嘘をつかれて不倫相手を会っていたからです。
フラバは、トリガー(きっかけ)により引き起こされることがあります。
なぜフラバ(フラッシュバック)が起きるのか
次に、この項目は、再構築をテーマにしたサイト「不倫からの帰還」からの引用です。現在サイトは閉鎖されていますが、サイト運営者様より許可をいただいた上で掲載しています。
フラバが起きるメカニズムが、とてもわかりやすく解説されています。
なぜフラバ(フラッシュバック)が起こるか
人間の記憶はイヤな嫌悪の事柄の方が残りやすく、良いことは忘れてしまいがちになるそうです。
なぜか?
イヤな記憶というのは、昔は自分の生存と大きく関わるような事柄に結びついていたからだそうです。
例えば天災。
これは生命に関わるので、体はそれに対する恐怖心を絶対に忘れないように刻み込むようになっているのだそうです。生命の危機にさらされるようなことをあっさり忘れてしまうと生命が危機にさらされる確率が高くなるかららしいです。
良いことはすぐ忘れるというのは、つぎにもっと良いことがあったときにそれに飛びつけるように。また良いことを何度も経験するために1つの良いことの喜びがいつまでもあってはだめなのだそうです。
だからPTSD(心的外傷後ストレス障害)のようなものは、自己の存在が脅かされたとき、自分を守るために二度と同じ目に遭わないように記憶がその出来事をしっかり記憶し、「危険だ、危険だ」と何度も何度も警告することなのだそうです。
だから何回も起こる。
忘れた頃に危険を呼び覚ますために起こる。
それは仕方がないということで、時間をかけて自分は二度とこういう事態にさらされないと言う記憶に書き換えていくようにするのだそうです。
だから突然フラバに襲われるのはちっとも変じゃないんだそうです。
不倫は自己の存在を全壊させられるような、本人にとって生命の危機に関わるような問題だから、記憶がしっかり「これは生命に危険のある出来事だ」と刻み込んでしまうのですね。これを聞いて、なぜ夫が頑張っているのにフラバに襲われるか、いつまで経ってもフラバに襲われるかなんか楽になってしまいました。
罪悪感にとらわれる必要なかったんだなって思いました。突然起こるのも記憶の自動バックアップみたいなものだと考えると、自分は弱いと思わなくてすむなと思いました。
そしてそれを生命の危機に近い状況を作りだした不倫実行者に不安を解消する手助けをして貰うことでこの人は危険をもたらさないと記憶を書き換えていく。
作業としては一番効果的なことなのだなと思いました。
「フラバは当然の体の防御反応であり危険信号だ」
そうわかっただけでちょっとうれしかった。
それと楽しい記憶は生命の危険という危機的不安を消すので、楽しいことしていくというのがやはり効果的らしいです。
フラバは悪い事じゃなく当たり前の反応なのです。(不倫からの帰還より引用)
フラバをテーマにした映画、本
不倫をテーマにした作品の中から、フラバにスポットがあたった作品をご紹介します。
世界にひとつのプレイブック
夫が帰宅すると、バスルームで妻が他の男と裸で抱き合っている不倫現場に遭遇。しかもそのとき、夫婦が結婚式のBGMに使っていた曲が流れていたのです(スティービー・ワンダー「マイ・シェリー・アモール」)。
それ以来、夫はその曲をラジオや街で聴くたびにフラッシュバックに襲われるようになりました。
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もう一度ベストカップルを始めよう
パートナーの浮気・不倫を乗り越え、夫婦関係を修復するための指南書。同書の「許す」の項目に、「受けた傷は何年経ってもうずく」と書かれています。
心の傷が跡形もなく消えたり、手品のように肯定的な感情と入れ替わったりすることはないのです。どちらのパートナーも相手から受けた傷は何年たってもうずくものです。
傷ついたパートナーが不実なパートナーに同情することはまずないでしょう。不倫相手への未練を理解できないのも、しないのも当然です。
不実なパートナーを許したとしても、不倫の事実は消えない以上、わだかまりは残ります。しかし許した分だけ、過去を蒸し返す回数も、恨みや憎しみにかられる時間も減ります。心の中央を占拠していた反感が心の隅に移動することで、肯定的な感情が入ってくる余地が増えます。そして不倫問題を大局的にとらえることができます。
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最後に、本ブログ「妻不倫しています」を運営する私が自身の体験を元に書いた、不倫サレ側のための解決方法の記事もご紹介します。不倫とは、己の快楽を優先し、パートナーを騙し続け、尊厳を踏みにじる卑劣な違法行為です。魂を込めて書きました。
今、苦しんでいる方にとって、解決へつながるきっかけが得られるよう心より願っています。